穂高観光｜列車＆レンタサイクルめぐる安曇野の魅力！観光スポット・アート・日帰り温泉・おすすめの宿などを紹介

大糸線・穂高駅周辺には、大王わさび農場や安曇野ちひろ美術館などの定番スポットをはじめ、アート施設、日帰り温泉、おすすめの宿、アウトドア体験など、魅力がぎゅっと詰まっています。

本記事では、レンタサイクルやレンタカーを組み合わせて、マイカーがなくても楽しめる旅のプランをご紹介。初めて訪れる方でも安心して旅の計画が立てられるよう、移動手段や所要時間も含めて丁寧に解説しています。

※この記事は2025年10月現在の情報です。実際にお出かけになる際は、各施設の公式サイトor関連ページを必ずご確認ください。
※ 各スポットまでの所要時間はGoogle Mapsでの時間を記載しているため、各公式サイトの情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。（自転車での所要時間はGoogle Mapsでの徒歩時間の1/3にて算出）

穂高ってどんなところ？魅力とアクセス

北アルプスの雄大な自然と清らかな水。文化・芸術・歴史が調和した“癒しと発見の旅”ができる穂高エリアの魅力をご紹介します。

穂高は長野・安曇野エリアの観光拠点

豊かな自然が広がる穂高エリアは長野・安曇野観光の拠点として人気のスポット。松本駅からJR大糸線で約30分とアクセスも良好で、自然・文化・食・癒しがバランスよく楽しめる名所が点在しており、幅広い層の方に親しまれています。

アクセス情報（松本駅→穂高駅）

• 2025年10月現在、松本〜穂高間ではSuicaをはじめとする全国の交通系ICカードが利用可能となっており、キャッシュレスでスムーズに移動できます。

一方で、旅の記念として紙の切符を手元に残す人も多く、レトロな魅力も根強く残っています。

旅情を感じる鉄道の旅｜JR大糸線で松本から穂高へ

わずか30分、ローカル線ならではのゆったり旅

松本駅から穂高駅までは、JR大糸線で約30分。ローカル線ならではの静かな車内、ゆったりと流れる時間、そして窓の外に広がる北アルプスの雄大な山並みと安曇野の田園風景が旅の始まりをやさしく彩ります。

目的地での観光を楽しむ前に移動そのものが旅の一部となり、移動時間さえも心に残る有意義なひとときとなるでしょう。

JR大糸線ならではの列車旅の楽しみ方

列車が松本駅を出発してしばらくすると、車窓には安曇野らしい田園風景と、雄大な北アルプスの山並みが広がります。

沿線には無人駅が点在し、どこか懐かしい沿線風景が、ローカル線の魅力を引き立て、旅のひとときを穏やかに包み込みます。

穂高駅に着いたらレンタサイクルorレンタカーを借りよう

穂高エリアの観光には、レンタサイクルやレンタカーの利用がおすすめです。電動アシスト付き自転車もあるため、体力に不安がある方でも心置きなく楽しめます。

店舗によっては子ども用自転車の貸し出しや荷物預かりサービスもあり、家族連れや身軽に観光したい方にも安心。

穂高駅前にある2軒のレンタルショップをご紹介します。

レンタサイクル＆レンタカーのお店１「しなの庵」

穂高駅から徒歩すぐの「しなの庵」は、電動アシスト自転車やマウンテンバイク、子ども用自転車もそろっており、荷物預かりも無料で対応。レンタカーは松本駅前への返却も可能で、旅の自由度がぐっと広がります。

レンタサイクル＆レンタカーのお店2「ひつじ屋」

穂高駅ロータリー前にある「ひつじ屋」は、レンタサイクルとレンタカーに対応。電動アシスト付きのレンタサイクルもあるので、快適な散策が楽しめます。併設のカフェもおすすめ。

安曇野サイクリングオアシスとは？

大王わさび農場

北アルプスの清らかな湧水に育まれた、日本最大級のわさび畑「大王わさび農場」。広大な敷地には美しい水車小屋やわさび田が広がり、四季折々の自然と調和したロケーションの中をゆったり散策できます。

農場内では、名水で育てられた本わさびの風味を生かしたグルメやスイーツが楽しめるカフェやレストランも充実しています。

穂高神社

穂高神社は、安曇野市穂高に鎮座する由緒ある神社で、古くから「日本アルプスの総鎮守」として信仰を集めてきました。本宮（里宮）はこの地、奥宮は上高地の明神池のほとり、嶺宮は北アルプス・奥穂高岳の山頂に祀られています。

交通安全や産業安全、厄除け、八方除けなどのご利益があるとされ、多くの参拝者に親しまれています。

碌山美術館

安曇野市穂高に生まれた彫刻家・荻原守衛（号：碌山）の作品を中心に展示する美術館。館内は教会建築を思わせるロマネスク様式で、自然光が差し込む静謐な空間が作品の魅力を引き立てます。

敷地内には碌山と交流のあった芸術家たちの作品を展示する別館や、休憩室もあり、芸術と安曇野の自然が調和するひとときを過ごせます。

曹洞宗 東光寺

安曇野市穂高等々力にある曹洞宗の寺院で、戦国時代には仁科家の重臣として地域を支えた歴史を持っています。本尊は馬頭観世音菩薩で、信州七福神の「大黒天」札所としても知られています。

境内には市指定文化財の薬師如来像や、仁王像を安置した重厚な楼門「吉祥門」があり、履くとご利益があるとされる、大きな下駄が正面に置かれています。

国営アルプスあづみの公園　堀金・穂高地区

北アルプス・常念岳を望む安曇野の田園風景の中に広がる自然いっぱいの公園です。そば打ち体験や自然観察などのプログラムも充実。季節ごとのイベントも盛りだくさんで、訪れるたびに新しい発見があります。

安曇野ちひろ美術館

絵本画家・いわさきちひろの作品と、国内外の絵本原画を収蔵・展示する美術館。広大な敷地に公園を併設し、黒柳徹子の『窓ぎわのトットちゃん』にちなんだ「電車教室」など、自然とアートが融合した癒しの空間です。

体験農園でくだもの狩り

安曇野ちひろ美術館の北には、イチゴやリンゴなど季節に応じた果実狩りが体験できる農園が点在。自然の中で旬の果実を味わえる安曇野ならではの体験が叶います。

安曇野ジャンセン美術館

フランスを拠点に活躍した画家ジャン・ジャンセンの作品を専門に展示する美術館です。1993年の開館以来、彼の繊細な人物画や静謐な風景画を通じて“見たものの本質”に迫る芸術世界を紹介。カフェも併設しています。

近くの無料の癒やしスポット「八面大王足湯」

安曇野の民話「八面大王伝説」にちなんで名付けられた、無料で利用できる足湯スポット。広々とした湯船は複数人でもゆったり浸かれる設計。穂高温泉郷の一角にあり、観光の合間に気軽に立ち寄れる癒しの場所です。

北アルプス展望美術館（池田町立美術館）

高台に位置し、北アルプス連峰と安曇野の田園風景を一望できる絶景のロケーションに建つ美術館です。池田町や安曇野にゆかりのある作家の作品を中心に、絵画・彫刻・版画など多彩なジャンルの展示を行っています。

花見 ほたるの里

長野県池田町花見地区に広がる「花見ほたるの里」は、地元の人々が水路整備や幼虫の放流などを長年続けてきたことで、毎年6月中旬～7月中旬に、約1,000匹ものゲンジボタルが幻想的に舞う名所として知られています。

陸郷桜仙峡

池田町の山あいに広がる陸郷桜仙峡（りくごうおんせんきょう）は、約1万本の山桜が咲き誇る春の絶景スポットです。見晴台からは、ピンクに染まる山桜の向こうに残雪の北アルプスを望むことができ、春の訪れを感じられる場所として親しまれています。

お得な定額タクシークーポン

安曇野市内の観光を効率よく巡りたい方におすすめなのが「安曇野観光らくらくタクシー」です。穂高駅を起点に指定エリア内の観光施設を定額料金で巡ることができる便利なタクシークーポンです。

安曇野の自然や美術館、温泉地などをスムーズに巡るなら、このクーポンが旅の強い味方。穂高駅からの観光を自由＆お得に楽しめます。

アウトドア・体験

北アルプスの麓に広がる安曇野は、澄んだ空気と水、四季折々の風景に包まれたアウトドアの宝庫。都会の喧騒を離れ、自然とふれあう体験が充実しています。

あづみ野F-1パーク

排気量200ccのカートで風を切って走る爽快感を味わえるレンタルカートサーキット。子どもから大人まで気軽に本格的なカート走行が楽しめ、F1気分を満喫できます。初心者でも挑戦できるよう丁寧な指導やスクールも用意。

すずむしヒーリングナイトツアー

「すずむしの里」として知られる長野県松川村。「すずむしヒーリングナイトツアー」は、提灯と行灯の柔らかな灯りに導かれながら夜の田園風景を歩き、すずむしの音色に耳を澄ます幻想的なナイトウォークです。

安曇野そば打ち体験・郷土料理体験処 道祖神

安曇野市穂高柏原にある「道祖神」は、そば打ちや郷土料理づくりを楽しめる体験施設。地元産のそば粉と北アルプスの伏流水を使い、講師の丁寧な指導のもと、自分の手で打ったそばをその場で味わうひとときが過ごせます。

安曇野の里

北アルプスの麓「安曇野の里」は、宿泊・体験・食・芸術が融合した複合施設です。地元の食材を使ったそば処、手仕事の魅力が詰まったガラス工房、写真家・田淵行男の記念館などのほか、農業体験などアクティビティも充実。

穂高温泉郷にあるおすすめの宿3選

穂高温泉郷ならではの自然美と温泉の魅力を堪能できる名宿３軒ご紹介。旅のスタイルに合わせて最適な宿を見つけてください。

穂高温泉郷エリアの温泉が自慢の宿で、Google口コミ（※）3.9以上のお店で安曇野観光協会記載施設をご紹介しています。※2025年10月現在

豪商の宿 穂高城

かつて実在した豪商の別邸を改装した温泉宿。その名の通り、館内は“城”のような重厚な造りで、贅を尽くした建材や意匠が随所に光ります。蔵を改装した風呂や、庭園に面した露天風呂では四季の風景を堪能できます。

割烹旅館　山彦

四季折々の地元食材を生かした創作割烹料理と、肌にやさしい天然温泉が自慢の宿。細やかなおもてなしも魅力で、料理は料理長自ら山に分け入り山菜や地物を厳選。ひと皿ごとに創意工夫が凝らされた料理を提供しています。

旅館　山のたこ平

穂高温泉郷の静かな森に佇む、1974年創業の老舗温泉旅館。源泉かけ流しの広々とした大浴場と露天風呂があり、とろりとした湯が肌をやさしく包みます。料理は板長渾身、地元食材にこだわった会席スタイルで提供します。

穂高駅周辺の日帰り温浴施設3選

観光の疲れをそっと癒してくれる、穂高温泉郷の立ち寄り湯。穂高駅から自転車で往復1時間圏内、日帰り入浴ができる施設をご紹介します。

※大糸線は本数があまり多くないので、穂高駅発の列車の時間を確認しておきましょう。

穂高駅まで自転車25分（※） 以内、Google口コミ（※）3.7以上のお店で安曇野観光協会記載施設を優先してご紹介しています。※2025年10月現在

安曇野 しゃくなげの湯

穂高有明の静かな森に佇む日帰り温泉施設。中房渓谷から引湯された天然温泉を注ぐ、自然に囲まれ静かなロケーションが魅力の露天風呂をはじめ、地元食材を使った料理が楽しめる食事処、休憩スペースなど施設も充実しています。

民宿・そば処　ごほーでん

田舎のおばあちゃんちのような素朴な空間で、気兼ねなくくつろげる宿。併設のそば処では、石臼挽きの自家製そば粉を使った風味豊かな手打ちそばが味わえます。お風呂は北アルプスの天然水の沸かし湯で、日帰り入浴も可。

あずみ野ランド

隣接する穂高クリーンセンターの焼却余熱を活用した複合施設。温浴・運動・交流の場として、地元住民から観光客まで幅広く親しまれています。「シルクの湯」や「ひのきの湯」など趣の異なる湯船に加え、ジャグジーやサウナも完備。

松本＆安曇野を一緒に楽しむモデルコース

松本観光と穂高（安曇野）観光を一緒に楽しみたい方にオススメなのがこちらの記事です。1泊2日の詳しいタイムスケジュールも載っているので、合わせて参考にしてください。↓↓

穂高観光におすすめの時期

春（4月中旬〜6月上旬）

北アルプスの白い稜線とやわらかな緑が広がる田園風景が織りなす、静かで美しい安曇野の春。

この季節は、清々しい空気の中での散策や、のんびりとサイクリングで田園を巡ったり、湧水のそばでカフェ巡りも楽しんだりなど、芽吹きの風景に身をゆだね、訪れる人をやさしく迎えてくれる安曇野の春を満喫してみてください。

夏（7月〜8月）

春の芽吹きが緑濃くなる頃、安曇野は涼を感じる夏の避暑地へ。北アルプスの清流や山々が美しく、川遊びや果物狩りなどのアクティビティも充実。

穂高神社では例大祭や御船祭が行われ、地域の伝統に触れる機会もあります。平地より気温が低く、さわやかな空気の中、アウトドアやサイクリングも心地よく楽しめる季節です。

秋（9月下旬〜11月上旬）

黄金色に染まる稲穂や、赤や黄に彩られた穂高神社や碌山美術館の庭園が、静かで美しい秋の安曇野を演出します。新そばやきのこ、りんごなど旬の味覚も豊富に味わえるのがこの季節の魅力。

過ごしやすい気候の中、美術館や神社、農場を巡る“文化×自然×食”の旅や、ウォーキングやサイクリングもおすすめです。

冬（12月〜2月）

澄んだ空気と雪景色に包まれる冬の安曇野は、静寂と温泉を楽しむ大人の旅にぴったり。穂高温泉郷では雪見風呂が堪能でき、観光地も比較的空いているので落ち着いた滞在が叶います。

白馬・大町方面のスキー場への拠点としても便利なので、アクティブな日も、静かな夜も、冬の安曇野の魅力を余すことなく味わえます。

周辺エリアまで足を伸ばすなら

穂高駅を起点に、大糸線でさらに北へと足を伸ばすと、また違った表情を見せる安曇野の風景が広がります。信濃大町や白馬方面へも大糸線でつながっており、アルプスの山々や湖、温泉、アウトドアアクティビティなど、滞在を延ばしてでも楽しみたいスポットが満載です。

ローカル線とレンタサイクルを組み合わせて温泉を巡る…そんな心も体も癒される“のんびり旅”に出かけてみませんか。

まとめ

雄大な北アルプスを背景に、文化・自然・グルメ・温泉の魅力がぎゅっと詰まった穂高エリアは、日常を少し離れて、心をリフレッシュしたい方にぴったりの旅先です。

松本駅からJR大糸線で約30分、のんびり揺られる列車旅では、車窓に広がる田園風景や山並みが、旅の始まりをやさしく彩ってくれます。都市部からのアクセスも良く、車がなくても気軽に訪れられるのもこのエリアの大きな魅力。週末や1泊2日のプチ旅で、穂高の豊かな時間を体感してみてはいかがでしょうか。